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このページは、私、青木の日記のようなコーナーで、私自身が考えている事や最近感じていること、またファクトリー内の作業の紹介や新商品の企画、試作などの紹介、その他趣味やペットの話題などをお話するコーナーです。

2016-11-18 86LW TC2000 テスト後 メンテナンス その2


一昨日のテストを踏まえて、セットダウンを取り、特にフロントサスペンション廻りのアップデイトと、セットアップの変更を重点的に行ないました。変更内容は、ダンパーの減衰、フロントスプリングの変更、バンプステアーの調整、アンチノーズダイブの設定変更、、ライドハイトとキャンバーも少しだけ、変更しました、、

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ん、、バンプステアーの調整??って、何?、、と思う方もいらっしゃいますので、86&BRZは、バンプステアーは、何処をどうすと調整できるか簡単にご紹介、、

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このパーツ、、弊社オリジナルのピロボールタイロッドエンドです、、純正と交換するだけで、バンプアウト特性の86&BRZが、通常使うロールストローク上でバンプステアーをほぼゼロに出来ます、、バンプステアーの調整はタイロッドエンドのナックルに取り付く位置関係に有り、86&BRZは、純正位置より少し下側に取り付ける事で、バンプステアーがバンプアウトから、バンプイン方向になります、、今回は、更にアジャスト用のカラー(商品に付属)をピロボールの上側に写真の様に取り付けて、更に下側にピロボールの作動支点を動かし、バンプインの方向に動かして組み付けました。。まぁ、、簡単に言うとバンプステアーの調整の為にカラーの組み方を変えました、、

それと、このピロボールタイロッドエンドは、高傾斜タイプのロッドエンドが使われていますが、一般的には、普通のロッドエンドの商品が殆どですが、タイロッドエンドは、レースカーでは、この高傾斜が当たり前で、通常品のロッドエンドは、最大傾斜角度は、10度前後なので、ロール量が多い車両やリバウンドが多い車両では、臨界角を超えてアームロックが起きたり、ロッドエンドが破損したりします。高傾斜は、この最大傾斜角度が通常品ロッドエンドの2倍ほどの約20度ほどありますので、問題ありません。その分、高価ですが、アームロックや破損する設計なら、こちらが安心ですね、、バンプステアーも調整出来るし。。p1130198

それともう一つ、、アンチノーズダイブの設定変更??って、何?、、、これも、何だか良く分かりませんね。。ヒントは、写真のカラー、、このパーツも弊社のオリジナルのフロントロアアームピロブッシュセットの付属パーツです。短い方がスタンダード位置(純正位置)で、長いカラー(オプション)の方を下の画像の様に、フロントロアアームの前側の上側カラーを交換するだけですが、、コレで、フロントロアアームのアンチノーズダイブの設定変更になります。まぁ、これも簡単に言うと、カラーを交換して、前側の取り付け位置を10mmほど下げているだけですが、アンチノーズダイブに効果が有ります。。ロアアームの前側と後側の作動交点を前下がり、もしくは、後ろ上がりにすることで、アンチノーズダイブの特性が出ます。

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ピロボールタイロッドエンドもフロントロアアームピロブッシュセットもピロ化するだけでなく、ジオメトリーの変更をして、セットアップの方向性を広げることが出来るパーツです。。他社製品にバンプステアーやアンチノーズダイブの調整が出来るものは、有りませんので、セットアップの方向性を広げるのにアドバンテージです。





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